今回は、試合当日のおすすめのルーティーンについて解説していきます。
試合という言葉はかなり緊張感を高めますが、その緊張に飲み込まれてしまうと練習の時の力すら出せません。
緊張をほぐすためにも自分なりのルーティーンを持っておくと、気持ちも軽くなります。
また、そもそも朝ごはんどうすればいいのかというところからわからない人もいるかと思いますので、科学的な面からその話もしていきたいと思います。
5時:起床
水泳の大会の朝は早いです。
開場が7時、競技開始が9時の大会がほとんどでしょう。(特に高校生以下の大会)
集合時間に間に合うように、という意味ももちろんありますがしっかり体が動くようにという意味合いが強いです。
人間の体は、目が覚めてから体が完全に動く状態になるまでに3~5時間かかるといわれています。
私の場合は、競技開始直後の種目にされやすい、400m自由形を専門としていたため、かなり早起きをしていました。
昼直前にレースがあるという場合には、もう少し遅く起きても大丈夫でしょう。
家でも軽くストレッチをして、少しでも早くエンジンがかかってくれるように準備していました。
5時半:朝食
軽くストレッチをして体が温まってきたら朝食をとります。
私は朝食をレーズン食パンもしくはたらこスパゲティにしていました。
普通の朝食でなく、これにしているのにはいくつか理由があります。
朝食は炭水化物メインに
運動するときに主に消費されるのは糖(炭水化物)です。
筋肉中に糖が足りなくなってきたときに脂肪が使用され始めるわけですが、脂肪は燃費が悪い上に燃えづらいという特徴があります。
なので、糖を少しでも多く蓄えておく必要があるのです。
そのため、朝食は炭水化物をメインにタンパク質、脂質は控えめなものにしています。
食べ飽きないもの
炭水化物中心にするとなると、自然とパンかパスタに限られてきます。
そんな時に好きなものを選んでしまうとだめです。
よく考えてみてください。
7月8月は大会ラッシュです。
それこそ毎週のように試合が入っていることもあります。
ということは、毎週のようにその食事をしなければならないことになります。
好きなものといえど、頻繁に食べ過ぎていたら嫌いになってしまうでしょう。
なので、好きなものではなく食べ飽きなさそうなものを選びましょう。
何を食べてもいいですが、食べない、というのは絶対にダメです。
調理が簡単なモノ
とにかく手間のかからないものにしましょう。めんどくさいので。
パスタは、この容器に入れてレンジで放置しておけば後は混ぜるだけです。
6時:出発
集合時間の少し前につくように家を出ます。
これは何も礼儀とかそういう話ではなくて、単純に電車が混むからです。
開場時間に合わせて多くの人が一気に電車に乗るわけですから、こむことは確実です。
同時に、集合時間ギリギリに行く人がめちゃくちゃ多いのも確実です。
それであれば、少し早く家を出てでもなるべく混まない電車に乗るべきです。
(集合時間に間に合わない電車に乗るというのも一つの手ですが、おすすめはしません)
6時~7時:移動
移動中は、音楽を聴いてリラックスするにとどめましょう。
スマホをいじるのはあまりお勧めしません。
スマホをいじっているときの手の動きは、水をキャッチするときに使う筋肉を疲労させます。
気にしすぎるのもよくないですが、個人的には練習やレース運び以外の要因で、タイムが出る/出ないが決まるのが嫌だったので、守っていました。
7時:開場
開場した直後はのんびりしていてはだめです。
すぐにアップをするためにプールに向かいましょう。
というのも、試合当日のアップは本当に芋の子洗うようにたくさんの人がひしめいています。
ひどいときは、50mプールで往復してくる間に計10mしか泳げないとかあります。
マジで一気に人が集まるので、早め早めでアッププールに向かいましょう。
開場直後の15分くらいで500mくらいでアップしてしっかり体を動かしておけば、人が増えてきたときにはダッシュ系で体を動かす方向に切り替えられます。
アップ時間に行われるスタート練習ですが、個人的にはあまり重視しなくていいのかなと思っています。
もちろん、一度も本番の台から飛んだことがないのであれば並ぶべきですが、横入りに次ぐ横入りで一生列が進まないということもあり得るので、時間の無駄感は否めません。
自分も負けじと知り合いを見つけてどんどん横入りをするか、淡々とアップをし続けるかは選択です。
8時:アップ終了
アップ終了後は、体が冷えないようになるべく長袖長ズボンで過ごしましょう。
(会場の冷房で冷えてしまうとよくない)
もちろん、屋外の会場であれば適宜、温度調節はしてください。
この時間もあまりスマホはいじらないようにしましょう。
レースの1時間前くらいになったら、バナナを食べましょう。
エネルギー補給の最後のあがきです。
バナナくらいであれば消化がいいので、食べても大丈夫です。
レースまではなるべくリラックスして過ごします。
スタビをして、体幹に刺激を入れておくことも忘れないで下さい。
9時半:レース
いよいよレースが近づいてきました。
大会によって違いはありますが、招集所には自分の種目の2種目前、もしくは自分のレースの15分前とする大会が多い印象です。
しっかり確認して臨みましょう。
招集漏れで泳げないとかシャレになりませんからね。
招集所には、レース用の水着を着て帽子ゴーグルセームとほしい人は飲み物をもっていきましょう。
ただし、飲み物はラベルをはがしておく必要があります。
(スポンサーとかの関係らしいです)
各々自分がリラックスできる形でレースまで待っていましょう。
コールされたら、自分のレーンに行きます。
1レースにかけていい時間というのは決まっているので、前の組の人が泳ぎ終わるかどうかの時に台の上に上がるようにホイッスルが鳴ります。
かなり忙しいので、レース直前にどのように動くべきかはほかの人のレースを観察しておきましょう。
10時:レース後
しっかりクールダウンをしましょう。
レースペースで泳いだ時の体へのダメージは思っているよりも大きいです。
大きな泳ぎで血流をよくしつつ、次のレースに向けてフォームの見直しも行っておきましょう。
800mくらいは泳いだ方が良いかなと個人的には思っています。
レース後の食事ですが、枯渇しているであろう糖を摂取するためにバナナがおすすめです。
体の回復を促すという意味で、オレンジジュースかリンゴジュースも適度に飲んでおくとよいと思います。
まとめ
改めて文章にまとめてみると、かなり細かにルーティーンを作っていることが分かりました。
もっと細かくしたい人もいるでしょうし、もっとおおざっぱでいいという人もいるでしょう。
そこは何度か試してみて、自分にあったルーティーンを見つけていきましょう。
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