中学生・高校生スイマーの成長には、大人の協力が欠かせない

コラム
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スイマーとして成長していくうえで、特に中学生・高校生の時代には大人の協力が欠かせない。

練習メニューの策定という面ではもちろんですが、陸上トレーニングやコンディショニング、食事については大人のほうが積極的に知識を取りに行き、スイマーに還元しなければならない。

人生の中で、心と体が一番変化する時期だからだ。

変化の時期に正しいアシストを行うことで、成長効率が飛躍的に上がる。

陸上トレーニング

陸上トレーニングにおいては、2つの点について特に介入する必要があると考えている。

フリーウェイト系のトレーニングと、インナーマッスル系のトレーニングである。
ともに、今後の選手生命を長くする=けがを減らすという意味で、正しい知識をもって指導に当たることが大事である。

フリーウェイト系

正しく使用することで、筋肉に高い負荷をかけることができ求める筋肉を、効率よく発達させることができる陸上トレーニングである。

一方で、正しいフォームで行わなければ求める筋肉が発達しないだけでなく、関節を痛めることにもつながる。

成長期の段階では関節が大人よりも柔らかいため、多少無理な動きでも動かすことができてしまうことが多い。
なので、自分では正しいと思っているフォームでも間違っていることが多いのだ。

チーム内で講習会を開いて正しいフォームを教えたり、必ず2人1組でトレーニングを行わせ、フォームをチェックしあう形式にするなど、外側の視点からフォームを指摘してもらう環境を作るのが良い。

インナーマッスル系

チューブトレーニングや体幹トレーニングをはじめとする、ものすごく地味なトレーニングである。

地味である一方で、泳ぎへの影響度はフリーウェイト系と同じくらい大きい。

この地味なトレーニングを行い続けると、どんな素晴らしいことが起こるのかということを正しく伝える必要がある。

頑張る系のものではないため、個人の感覚を信用してやってもらうしかない。
なので、どれだけ重要性を伝えられるかによって、スイマーたちの真剣度が変わってくるのだ。

食事

結論から言うと、1日にとんでもない運動量をこなしている選手たちにとっては、1日3食ではとてもじゃないが足りない。

もっと正確に言うと、1回の食事量を増やしたところで、1度に消化・吸収できる上限はある程度決まっているため、無意味になってしまう。

食事の回数を増やすことのほうが大事なのである。

そして、なぜ小分けにして何度も食事をする必要があるのか、ということについて大人が理解する必要があるし、選手たちにもある程度理解させる必要がある。

それに加えて、1日に何をどのくらい食べる必要があるのかということも大体でいいのでわかっておく必要がある。



ただし、正確にやろうとするとものすごく疲れる。
実際に含まれている栄養素の正しい量なんて分からないのだから、アバウトでいいのだ。

揚げ物続いているから、今日は炒め物とか焼き物にしようかな。
少しタンパク質が足りないから冷ややっこでも出そうかな。

この程度の認識でよい。
正しい知識から繰り出されるテキトーさは、もはやテキトーではないのだ。

コンディショニング

巷にはいろいろなコンディショニング方法があふれているが、スイマーが欲しいのは「疲労を低減させ、けがをしにくい体に整える」方法である。

ただ何となく気持ちが良いだけであったり、関節をバキバキ鳴らして解放感を得るようなものは求めていない。

正しいコンディショニングというのも、インナーマッスルのトレーニングのように地味なものである。

地味だから効果も地味というわけではないことを大人の側も意識しておくべきである。

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結論

スポーツは子供だけが頑張るものではない。
大人も協力的にならなければ、能力は発揮されない。

なんとなく感覚で指導するのではなく、正しい情報をたくさん仕入れたうえで、それを自分の中でまとめ上げ、そのあとに選手たちに伝えるくらいでないといけないのだ。

正しい行動というのは得てしてものすごく地味なものである。

間違っていることの派手さに誘惑されないためにも、正しい知識が必要なのである。

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