水泳初心者がクロールを身に着けて、楽に25メートルが泳げるようになると、別の泳ぎもやってみたくなります。
そんな時、おすすめなのが背泳ぎです。
クロールと似た動きであるのにもかかわらず、自由に呼吸ができるため、人によってはクロールよりも簡単であると感じることでしょう。
現役個人指導者が、経験上必要だと思う練習のみを上げていきます。
背面で浮けるようになる
背泳ぎでも一番初めに練習するべきは、浮くことです。
特に、背面で浮くのは息がしやすくもあるのですが、その反面鼻に水が入りそうな恐怖もあります。
どこまで顔を沈めていいのかわからず、なかなか浮けないという人を何人も見てきました。
どこまで沈んだらいいのか
耳が完全に水につかるくらいが目安です。
軽く顎を引き、手は楽な位置に置いておきます。
おへそを水面から出すイメージでいると、浮きやすいです。
浮き始めが一番難しいので、浮く姿勢になるまではほかの人に支えてもらい、姿勢が安定したら支えを離してもらって、自分の力だけで浮いてみましょう。
無駄な力を入れずに、リラックスしている状態で浮けることがベストです。
呼吸の方法
呼吸の方法も覚えておいてほしいです。
水面から顔が出ているからと言って、自由に呼吸をしていいわけではありません。
鼻で呼吸すると、普通に水が浸入してきて痛いです。
そのため、口で吸って鼻で吐くという呼吸をしましょう。
この呼吸をすることによって、鼻に水が入る確率がぐんと下がります。
初めは意識して練習をしていき、慣れてきたら無意識でできるようにしましょう。
どうしても鼻に水が入るのが気になる場合
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こちらを使うことで、鼻から水が入る心配はなくなります。
どうしても鼻に水が入るのが嫌である場合は、買ってみてもいいかもしれません。
背面でキック
浮くことができるようになったら、キックの練習です。
まだ、ストリームラインを作って浮ける必要はありません。
ストリームラインを作ると、途端に浮くことの難易度が上がるので、まずはキックから習得します。
水面が泡立つくらいにキックする
浮いた状態で、バタ足をします。
この時、足が沈んで行ってしまうので、水面近くを蹴るように意識してください。
水面が泡立つくらいになると、とてもいいです。
ただし、膝は曲がらないように注意していてください。
普通にバタ足ができる方は、すぐにコツをつかむことができます。
ストリームラインを作ってみる
キックができるようになったら、ついでにストリームラインを作って浮くことに挑戦しましょう。
浮いた状態で、ストリームラインを作ってみます。
ほぼ確実に沈み始めるので、その段階でキックを打ってみましょう。
キックが身についていると、自然と体が浮いてくるはずです。
キックには進む力だけでなく、体を浮かせる力もあるのです。
手を動かしてみる
いよいよ、手を回して背泳ぎの練習をしていきましょう。
クロールと、動きが異なるのがこの手の動きであるので、実際の泳ぎの映像を見てみてください。
以下の動画が分かりやすかったので紹介しておきます。
4分48秒から腕の回し方についての部分です。
水を掻くときは、体の横で腕を動かすようにします。
頭の上から太ももまで水を掻いておろしていった手は、水の上にあげ、顔の上を通るようにして元の位置まで戻していきます。
その時、目の前を腕が通ったら、逆の手を動かし始めます。
初めは難しいので、プールサイドなどで動きを確認してから実際に泳いでみましょう。
手を動かすときに気を付けてほしいのが、キックです。
キックを止めると体が沈んで行ってしまうので、どんな時もキックは弱めないようにしましょう。
まとめ
後ろ向きに浮くことに初めは抵抗があるかもしれませんが、一度できてみると、それほど難しいものではないとわかります。
むしろ、口で吸って鼻で吐く呼吸のほうが難しいと感じる人も多いです。
手を動かすときは、勢いよく早く動かすのではなく、ゆっくり自然に動かすと体がぶれずに泳ぎ続けることができます。
いずれにせよ、浮き続けるにはキックが必須であるので、止めないようにたくさん練習をしましょう。
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