水泳の基礎体力作り。練習のための練習の大切さ。

コラム
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速く泳げるようになりたい!と思って練習していてもなかなか速くならないということを感じている人もいるのではないでしょうか。

その原因は「練習のための練習が不十分」である可能性があります。

今回は、練習のための練習の大切さと具体的な練習メニューについて書いていきます。

練習のための練習とは

この言葉は実はあまりいい言葉ではありません。
なあなあに練習をこなしてしまっている状態であることを揶揄する意味が含まれているからです。

しかし、実際問題として練習のための練習をすること自体は大切です。

単に、泳力を上げていくための質的な練習をしているのにもかかわらず、頭を使わずにダラダラと練習しているのが悪いというだけです。

ただし、質的な練習をメニューの意図通りに行うためにはその練習に耐えられるだけの体力が必要です。その体力をつけるのが、練習のための練習というわけです。

例えば、400m自由形に向けたトレーニングとしてはハイアベレージというメニューがあります。
少しだけ楽なサイクルを設定して、サイクルを守るのではなくできるだけタイムの平均値を上げるように泳ぐという練習です。

100mを1分20秒サイクルでぎりぎり4本回れるくらいの人に、1分30秒のサイクルを与えて、4本の平均で1分13秒を目指してもらうみたいな練習です。

練習に耐えられる体力をつけていないと、3本目4本目で「耐える」ということができなくなってしまい練習の意図が達成されないことになってしまいます。

そういうわけで練習のための練習は必要なのです。

具体的な練習メニュー

練習のための練習はいろいろとありますが、いろいろな種目の人がいる中で全員平等にきつくなるものについてあげていきたいと思います。

200m個人メドレー×8~16本 ショートサイクル

経験上、これは誰もが嫌がるメニューですね。
いつもは使わない筋肉を動かすことになるので、いつもとは違う疲労がたまるようです。

慣れていない筋肉を動かすことによって、いつもよりも心肺が良く働き、心肺能力の強化につながります。
無駄な力が入っていると体がもたなくなってしまうことから、自然とリラックスして泳げるようにもなっていくでしょう。

個人的にはものすごく嫌いなメニューですが、体力は間違いなくつきます。

100mバタ足×8~16本 ショートサイクル

バタ足も効果的な練習です。

長距離を泳ぐ人にとって、キックが最後まで打てるというのはかなり強みになります。
また、キックに集中してサイクルを回ることで、無駄な力が抜けていき結果的に泳ぎの改善につながることもあります。

より効率的に水をとらえようともするので、推進力を得やすくなるということも考えられます。

長距離の選手でなくても、この練習はかなり大切です。

練習のための練習期間に注意すべきこと

上記のように、基本的には長距離をショートサイクルで回る練習がメインになってきます。

ただ、そのようにしていると気持ちいいスピードで泳ぎ続けることが得意な体になっていってしまいます。
そうすると、いざ質的な練習に移ったときに逆にいい練習ができなくなってしまうこともあります。

そのため、毎回の練習で必ずスピードを出す練習を入れておく必要があります。

少し長めのサイクルでのディセンディングや、25mのハードを入れるなど工夫してみてください。

まとめ

練習の練習をする期間においてはやるべき練習は明確です。

かなりしんどい練習とはなりますが、飽きないようにメニューを工夫しつつ、体力をつけていってもらえればと思います。

スピード練習はマンネリ化した練習から士気を挙げるという意味でも効果を発揮します。
ぜひ取り入れてみてください。

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