水が苦手な状態から泳げるようになるまで。~練習への準備編~

ノウハウ
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前回の記事では水慣れの初歩として、顔に水をつけられるようになる練習について説明を書きました。

今回の記事では、そこから次の段階に進みたいと思います。

いうなれば、泳ぐ練習をするための準備編です。

いきなり泳ぐ練習をするのは効率が悪いです。

泳ぐための下地を作ってから、実際に泳ぐ練習に移行したほうが習得のスピードが上がるのです。

以前の記事はこちらを参考にしてください
お家でできる水慣れ方法編
プールに慣れよう編
練習への準備編
蹴伸び練習編
バタ足練習編
ボビング練習編
息なしクロールの練習編
息継ぎありクロール練習編

泳ぐための下地とは、浮けるようになること

「泳ぐために何が一番必要ですか?」
と聞かれたら多くの水泳経験者は、浮けるようになることと答えるでしょう。

浮くことができないと、まず泳ぐことができません。
泳ぐ際に考えなければならないのは、どのように酸素を摂取するかということです。

極端な話をしてしまえば「泳げること=自在に呼吸ができること」なのです。

そして、自在に呼吸ができるようになるためには、ある程度浮けるようになることが必要なのです。

伏し浮きの練習

まずは、伏し浮きの練習です。

伏し浮きというのは、蹴伸びの姿勢で浮くやつと思ってくれれば大体合っています。

伏し浮きができるようになると、途端にできる練習が増えますので、ぜひ初めにマスターしてもらいたいです。

手を持って浮いてもらう

最終的には一人で浮いてもらうのですが、まずは手を持ってあげて浮かせてあげましょう。

おおよそ子供の足が届かないくらいの深さのプールで、手だけをもって水に浮かんでもらいます。

初めから蹴伸びの姿勢を作らせる必要はありません。

立っているような姿勢でも、上半身だけ水面に浮いているような姿勢でも何でもいいです。
とにかく、手を持つだけでほかの支えがない状態で水に浮かんでいる状況を作ってください。

初めは子供の体にすごく力が入ってしまうと思います。

最初はそれでいいです。
徐々にリラックスした状態で浮かべるようにするといいと思います。

子供が飽きないようにするためのコツとしては、浮かんでいる状態で引っ張って動かしてあげたりすることです。水流が体に当たり、それだけでも面白いようです。

何度も何度も行って、完全にリラックスできるようになるまで繰り返してください。

体の力が抜けてくると、自然に蹴伸びのように体が伸びてきます。
そこまで行ければ上出来です。(もちろん、体の力が抜けていればOKです。)

壁につかまって浮いてもらう

次は、手を放し壁につかまって浮いてもらいましょう。

手と違って、浮き沈みを自身でコントロールしなければならないところが難しくなる部分です。

怖がるかもしれませんが、その場合は見本を見せたり片手だけつかんであげたり、ステップをもう少し細かくするというのもよいと思います。

過程はどうであれ、壁につかまって一人で浮ければよいです。

壁から手を離して浮いてもらう

いよいよ、何の支えもなく浮いてもらう時です。

「浮く」という練習においてはここが一番乗り越えるのが難しい場所です。
なぜなら、支えがある状態から支えがない状態になるからです。
この部分にステップアップはありません。
手を離すか、離さないかなので。

こればかりは、コツとかはありません。
子供が勇気をもって手を離してさえくれれば、「勝手に浮く」ので、手を離す勇気だけが必要なのです。

一回離すことができればよいです。

ダルマの姿勢で浮く

一人で浮くことができるようになったら、次は蹴伸びの姿勢で浮いてもらうことが目標になります。

その前段階として、まずはダルマの状態で浮いてもらいましょう。

膝を抱え込んだ状態でしばらくすると、背中が勝手に浮いてきます。

今までは、立った状態で浮いていたと思います。
それは、顔が下向きになるのが怖いからです。
ダルマの状態で浮くとその恐怖が多少減るようで、多くの子が顔を下に向けて浮くことができるようになります。

手足を伸ばして浮く

ダルマで浮けるようになったらあとは簡単です。

ダルマの状態から手足を伸ばしてもらいましょう。

その姿勢で数秒浮くことができればよいです。

蹴伸びの姿勢で浮く

最後に、蹴伸びの姿勢で浮いてもらいましょう。

蹴伸びの姿勢をすると、左右のバランスが崩れてしまい、回転してしまうことがあるので、回転しないようになるまで何度もトライさせてください。

安定した姿勢で浮くことができるようになれば完成です。

伏し浮きの練習法まとめ

水が苦手な子にとって伏し浮きで難しいのは、浮くことではなく補助なしで水中に放り出されることです。

ここばかりは、有効な練習法はなく、本人の手を離してみる勇気にかかっています。

根気強く待ったげることが大事でしょう。

また、ダルマ浮きも重要なステップの一つです。

急に蹴伸びで浮くことができなくても、ダルマ浮きをかませることによって、成功率が格段に上がります。

ぜひ試してみてください。

背浮きの練習

クロールを泳ぐためには全く必要ではないのですが、おぼれないようにするためにはやっておいてもよいかなというのが背浮きです。

背浮きができるようになると、端的に言うと、おぼれて死ぬ確率が格段に低くなります。

呼吸が無限にできるようになるからです。

準備

まずは浮くための準備です。

頭と腰を支え、水に浮かべてあげます。

この時、なるべく顔に水がかからないように気を付けてあげて下さい。

そして、リラックスしてもらってください。

ここができない子がたまにいるので、その場合は、体に力が入ってもよいので、とにかく寝てもらてください。

次第に手の力を抜いていく

次第に手の力を抜いていきます。
完全に抜くのではなく、触れるくらいまででとどめてきましょう。

自分で浮かせるためには、おなかを水面から出すように力を入れてみて、とアドバイスするとうまくいくことが多いです。

そして、最後に完全に一人で浮かせてみましょう。

体に力が入っておらず、リラックスできていれば浮けるはずです。

何度も繰り返して、体に覚えさせましょう。

まとめ

まだ、子供が水に完全に慣れていない状態だと思うので、練習は難航すると思います。

しかし、そこでこちらが感情的になってはいけません。

普通の子供でも、早くて小学生に上がったくらいでようやくクロールを習い始めます。

それを考えると、今すぐに泳げなくても問題はないです。

たっぷり時間をかけて、教えていきましょう。

親御さんが教えるのが難しい場合は、個人レッスンを頼むとよいです。

イライラせずに気長に待つことができるという意味でもぜひ一度使ってみてほしいです。

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